更新日: 2020-12-20
前回の物件見学編の記事では、多くの物件を見て周った結果、我が家はやはり注文住宅でないと満足できない!ということがよく分かったというお話でした。
今回の第三回目の記事はハウスメーカー検討編ということで、我が家が注文住宅の建設をお願いするハウスメーカー・工務店をどのように選んだかを書いていきます!
結論として、私達は地元の工務店に建築をお願いすることにしました。
これから工務店などを選ぼうという方の参考になれば幸いです!
前回の記事↓↓
先にハウスメーカー・工務店を見て周ることに!
私達はまず不動産屋さんにお世話になって、土地探しからスタートしたのですが、その土地探しは結構難航していました。
不動産屋さんが案内してくれるのはどうしても建売一戸建てが多く、土地を案内してくれることもあったのですが、中々満足できるものは見つかりませんでした。
そんな状況が長く続いた(3ヶ月くらい)ので、一旦やり方を変えてみようということで、ハウスメーカー・工務店を見て周ることにしました。
土地と建物を合わせて住宅ローンを組む場合、土地を契約するときに建物の建築費を見積もってもらわないと住宅ローンは組めないので、ハウスメーカー・工務店選びは早め早めにやっておく必要があります!
私たちもそんなに貯金はないので、土地と建物を合わせて住宅ローンを組む必要がありました。なので、本来なら土地探しよりも先にハウスメーカー・工務店探しをやっておくべきだったんですね。
地域密着の工務店さんの場合その地域の土地探しからサポートしてくれる場合もあると他の方のブログなどで知ったので、もしかしたら土地探しで苦労している面も何とかなるのではという期待も!
ハウスメーカー・工務店選びはかなり重要な選択!
一生住む家の建設をお願いするハウスメーカー・工務店ですので、これはすごく重要な選択です。私達もかなり慎重に選ぶぞ!ということで、色々なハウスメーカーや工務店さんのモデルハウスなどを見て周りました。
まずは一般的に言われているハウスメーカー・工務店のメリット、デメリットについてまとめてみます。
ハウスメーカーと工務店は何が違うのか?
ハウスメーカーとか工務店とか言われますが、厳密に違いが定義されているわけではありません。
一般的に、全国展開しているような大手の会社(○○ハウスとか○○ホームなど)をハウスメーカーと呼び、地域密着型の比較的小規模な会社を工務店と呼びます。
詳しくは以下のリンクを参考にしてみてください。
ハウスメーカーのメリット・デメリットは?
ハウスメーカーの一番のメリットは大手企業のブランドで建てられる家の安定した品質とその安心感でしょう!営業さんの対応もとても早くて丁寧!建築後のメンテナスなどのフォローもしっかりしています。
家の建て方がある程度体系化しているため、家によって品質のばらつきが出にくいのも大きなメリットです。
大手企業はブランド力を維持することを重要視していますので、ブランドの信頼を落とすような行為は一切やらないように、社内のチェック体制もしっかりしています。
一方で、ブランド力を維持するための広告宣伝費、多数の営業スタッフの人件費や、工事を実際に請け負う業者が下請け会社になってしまう部分もあるので、建築費が高くなりがちなのがデメリットです。
あとは、注文住宅とは言ってもハウスメーカーによっては用意されたオプションの中から選択していくスタイルが強くなったりもします。工務店と比べると設計の自由度が高くないのもデメリットです。
設計の自由度に関してはハウスメーカーによって結構差が出る部分ですので、しっかり比較して行く必要があります。
- 安心のブランドからくる信頼感
- きめ細かい営業さんの対応
- 会社規模が大きく、倒産の可能性が少ない
- 建築費が高め
- 工務店よりは設計の自由度が低い
工務店のメリット・デメリットは?
工務店の場合は、ハウスメーカーのようなブランド力はあまり期待できませんが、地域密着でとても親身になって対応してくれる場合が多く、土地探しから協力してくれることもあります。
基本その土地や予算に合わせて1から全部設計するため、設計の自由度はかなり高いです。
営業に力を入れず広告宣伝費を最小限に抑えている工務店も多く、自社で大工を雇用していたりもするので、余計なコストがかからず、ハウスメーカーに比べてコストパフォーマンスが高くなることが多いです。
また、長期優良住宅等でグリーン化事業の補助金を申請したい場合は地域の工務店にお願いするのが必須です。枠が取れれば100万円を超える高額な補助金が受け取れるので、かなりうれしい補助になります。
グリーン化事業の申請は工務店の協力が必須で、そもそも申請できる工務店が限られています。対応可能な工務店は以下のリンク先から検索できるので、興味がある方は探してみてください!
このグリーン化事業については、この記事の下の方でももう少し触れています。
- 設計の自由度が高い
- ハウスメーカーよりもコスパが高い
- グリーン化事業の補助金も狙える
- 工務店によって当たりはずれがある
- ハウスメーカーよりも倒産の危険性が高い
- 工期が長くなりがち
みんなハウスメーカーと工務店どっちを選んでいるの?
AnyOneという工務店・リフォーム会社向けにビジネスをしている会社が、2019年に約1000人に行ったアンケートがあります。
このアンケート結果によると、ハウスメーカーを選んだ人は58.7%で、工務店を選んだ人は38.5%となっており、ハウスメーカーを選んだ人の方が若干多いという結果になっています。
このアンケートではハウスメーカー・工務店をそれぞれ選んだ理由・選ばなかった理由についても紹介されており、その結果が結構興味深いですね!
ハウスメーカーを選んだ理由のトップは、「会社としての安心感」。工務店を選んだ理由のトップは、「融通がききそうだった」となっています。
一方で、ハウスメーカーを選ばなかった理由のトップは、「価格が高い」で、工務店を選ばなかった理由のトップは、「価格設定がわかりにくい」となっています。
この結果はハウスメーカー・工務店の特徴をよく表していると思います!
工務店の場合は、色々と融通が利きすぎるので、ここをちょっと変えてほしいとか、ここはこういうデザインにしたいとか、基本的に何でも意見を取り入れてくれるのですが、それぞれの費用が細かく決まっているわけではないので、原材料費+施工費(言い値)の部分が結構多いです。
その辺りが価格の不透明感に繋がるのだろうというのが私の見解です。
我が家は工務店を希望!
以上の下調べの結果もあり、私たちは工務店を希望することにしました!
そもそも我が家にはそこまで予算がないので、ハウスメーカーは結構厳しかったというのが一番の理由です。
ハウスメーカーは、広告宣伝費や営業さんの人件費など、直接建物の品質には関わらない部分にかなりお金をかけています。
建築費はかなりの大金です。大金を払うのであればできるだけ建物の質にかかわる部分に使いたい!
工務店の選択によって当たりはずれが出てしまうのが一番のデメリットですが、複数の工務店をしっかり比較して、信頼できる工務店を探すことにしました。
工務店のモデルハウスを見学
私たちは3つの工務店さんに目を付けて、実際にモデルハウスなどをみせてもらいました。
不動産屋さんから紹介された工務店
土地探しを不動産屋さんと一緒にやっているときに、少し可能性あるかも?くらいの土地を見つけたときに、参考までにと設計プランを作ってくれた工務店さんです。
この工務店さんは建築費がとてもお手頃で、高めの土地でも予算内に収まるのが魅力的でした。
不動産屋さんは土地を契約してほしいので、なるべくお手頃に建てられる工務店さんを選んでくれたのでしょう。
二階リビングのおしゃれな感じのモデルハウスだったんですが、内装や外観はそれほど凝った感じではなく、一般的な家でした。
建築費が安いということもあって、オプションで選ぶような部分が多かった印象。正直わざわざ注文住宅でこの工務店を選ぶメリットをあまり感じませんでした。
ドコタテで目を付けた工務店
もう1社はドコタテというサイトで紹介されていた工務店。
ドコタテのサイトは一度目を通してみるのがおすすめです!リンク先は神奈川県のものですが、それぞれの地域のサイトがあります。
工務店によってこんなにも完成する家は違うのか!!というのがよく分かりますし、どれもよく見る建売の住宅では一切見かけないおしゃれな外観・内装です。
電話でモデルハウスを見学を予約して見に行きました。ここの工務店さんは実際はモデルハウスではなくて、最近施工した注文住宅のお宅(つまり以前のお客さんの家)に訪問するスタイルでした。
正直、私たちはこのときまで本当の注文住宅とはどんなものなのかを理解していませんでした。
まず玄関を入ると広ーい玄関・土間、そして土間に暖炉があり、そのまま土間からリビングに直行です!!さらに上は吹き抜けでものすごい解放感でした。
うちはベビーカーを押してお邪魔させてもらったんですが、玄関にベビーカーが楽々押して入れて、そのままリビングに直行できるんですよ。正直すごく便利そうでした。
土地の広さを聞いたんですが、それが思ったほど広くないんですね。
言葉ではなかなか説明しづらいですが、注文住宅だと間取りもこんなに自由にできるんだ!!というのに初めて気づきました。
しかし、建築費はそこそこ高くなりそうな感じ。
妻がインスタから見つけてきた工務店
この妻がインスタで見つけてきた工務店さんのモデルハウスがとても素晴らしかった!
木がふんだんに使われたモデルハウスで、デザインとしてもとても奇麗でしたし、木や壁の耐久性をチェックするための実験を大学と共同で行っていたりと、品質に対するこだわりも強く感じました。
この工務店さん、インスタとフェイスブックをやっているだけで特に何も宣伝活動をしていないのですが、代表の方の人柄が良く、私たちとのフィーリングも合っているように感じました。
妻がすっかり惚れこんでしまって、第一希望としてこの工務店さんにお願いしよう!ということになりました。
ただし、ここの工務店さんの建築費は上の二つよりもかなり高め。しかし、これでも営業さんは一切雇っていないし、広告宣伝費もほぼゼロに等しい感じで、かなり企業努力をされている印象でした。
なんとか土地の値段をできるだけ抑えて、この工務店さんにお願いしたい!!と
もちろん、まだ契約した訳ではないので他の2社も捨てたわけではありません。土地が決まった時に予算の兼ね合いで厳しくなるかもしれないので、選択肢は残しておきます。
工務店さんの注文住宅のモデルハウスを見てしまうと、もう建売などの一般的な家では満足できなくなってしまいますね。
後になって思う工務店選びで気を付けたいこと!
私たちはその後、妻がインスタで見つけてきた第一希望の工務店さんと契約して、建築をスタートすることができました!
土地選びがどうなったかなどは、次の記事で紹介するとして、
今になって思う工務店選びで気を付けたいことをいくつか挙げてみたいと思います。
工務店の担当さんとの相性が超重要
工務店にお願いすれば自由に設計できるとはいえ、私たちは設計に関して素人です。決断するのは全て私たちですが、多くの部分で工務店の担当さんの提案をベースにして話が進みます。
なので、担当さんの提案してくる内容に自分たちに合っているかというのがとにかく重要。
こちらから「こうはできないでしょうか?」と言って提案することもできるのですが、家の細部について全てこちらから指定するわけにはいかないので、どうしても工務店さん任せになる部分も出てきます。
経験豊富な工務店を選んだ方がいい
同じように、担当さんがしてくれる提案の内容はその担当さんの経験からくるものです。
経験豊富な担当さんであれば、「これは生活動線が悪くなるのでやめたほうがいい。」とか「これくらいは収納確保しておいた方がいい。」など、的確にアドバイスをくれます。
一方で、経験の少ない担当さんの場合、はっきりと断定するようなアドバイスをしないので、お客さんの意見を安易に取り入れがちです。
設計に関しては私たちは素人なので、言ったことをそのまま簡単に取り入れられても困るんですよね。
個人的な意見ではありますが、担当さんに経験があるかないかは、断定的にアドバイスしてくれるかどうかである程度見極められるのではないかと思います。
ハウスメーカー・工務店は早めに見て周っておく!
土地 + 建物建築費をまとめて住宅ローンを組む場合、土地購入時に建築費の見積書がないと住宅ローンの審査が進みません。
良い土地は早く売れてしまうので、だいたい「良い土地が見つかった!!」となったときには不動産屋さんにかなり早くしろとせかされます。笑
この時にある程度希望のハウスメーカー・工務店が絞り込めていないと、急いでドタバタとハウスメーカー・工務店を見て周って、じっくり考えることができなくなってしまいます。
このとき不動産屋さんに工務店を紹介してもらって、さっと暫定プランで見積書をつくってもらうこともできますが、銀行はこのときの見積書以上の金額は融資してくれません。
あとで目当ての工務店に再度見積もりとってもらったときに、想定以上に建築費がかかりそうだ。となっても困るので、良い土地が見つかる前にしっかりハウスメーカー・工務店を見て周っておいた方がいいです!
工務店さんも住宅ローンを組むプロセスはよく理解されているので、「住宅ローンの契約のために見積書が必要で、、」と言うと、銀行用に暫定的な見積書を出してくれます。この時点で設計の細かいところまで決めるのは不可能なので、あくまで予算に合わせた形式的なものです。
私たちの場合は、先に工務店を絞り込んでいたので、土地を契約する前に実際に購入予定の土地を工務店さんに見てもらい、建築する上で問題がなさそうかチェックもしてもらいました。
ハウスメーカー・工務店をある程度絞り込んでおかないと、このように後々大変になるので、早めに見て周っておきましょう!
グリーン化事業の補助金を受ける場合はスケジュールを把握
グリーン化事業の補助金を狙う場合には地元の工務店に建築をお願いすることが必須ですが、それに加えて、グリーン化事業の申し込みスケジュールも把握しておく必要があります。
私たちも工務店さんからの提案により、実際にグリーン化事業の補助金を受けることができたのですが、着工のタイミングも結構重要なようです。
この補助金の申請はすべて工務店側で処理するものですので、詳しいスケジュールについては工務店に確認を取ってほしいですが、だいたい夏から建築をスタート(着工)して、その年度内に完成させる。というようなスケジュールで建築する必要があります。
補助金の申し込みの募集期間が夏前くらいに限られているので、必ずこういうスケジュールになるそうで、お客さんによってはこの補助金のために着工を遅らせている人もいるそうです。
補助金の額が100万円を超える大金なので、そりゃ待つ人もいますよね!
枠数に限りもあるようなので、補助金を狙うのであれば春ぐらいから工務店さんと交渉しておいた方がいいと思います!
グリーン化事業の補助金については以下のブログがおもしろかったので、参考にどうぞ!(かなりもめてる。。笑)
あとは良い土地を探すだけ!
ということで、複数の工務店のモデルハウスを見学してある程度希望の工務店を絞り込むことができました。
その第一希望の工務店さんの担当さんにどうすれば良い土地が見つかるのか聞いてみると、
とのこと!
初めこれを聞いた時には、地場の不動産屋ってなに?地場じゃない不動産屋ってなに?って感じでしたが、要は全国展開しているような大手の不動産屋さんではなく、その地域に密着して営業している不動産屋さんに相談するのがいいそう!
地域の不動産屋さんだとその地域で長く商売しているので、その地域の地主さんとも長い付き合いがあるようで、売りに出る土地の情報がかなり早い段階で手に入るようですね!
あとは、その地域に住んでいる人が自分の土地を売りに出すなら初めにどこの不動産屋に話を持っていくかを考えると、、、
と色々考えながら、さらに力を入れて土地探しを再開することにしました!
我が家の土地探しの結果は次の記事をご覧ください↓↓