私は独身時に中古マンションを購入しました。
そのマンションには6年程住んでいたのですが、
その後結婚し子供が産まれたタイミングで、一戸建てに引っ越すために、購入したマンションは売却しました。
マンションを売却した理由は子供が産まれて手狭になったという理由だけではありません。
この記事では、実際に中古マンションに住んでみて率直に感じたことをまとめてみます!
これから、マンションや一戸建ての購入を考えている方の参考になれば幸いです!
独身時に中古マンション購入
25歳独身の頃に、当時住んでいた会社の寮を出て、中古マンションに住み始めました。中古マンション購入については以下の記事にまとめています!
会社の寮と比べると、中古マンションの快適さは段違いです。毎日とても快適に暮らしていました。
私が賃貸ではなくわざわざ中古マンションを購入して住み始めた理由をまとめると、
- 家賃を払うのは毎月他人のローンを払っているようで気分が悪い
- どうせ買うなら早い方がいい
- 万が一のときマンションの方が売却しやすいだろう
家賃を払うのは他人のローンを払っているようだ
大家さんに毎月払っている家賃。
これってどこに流れていくんだろうと考えると、おそらく、アパートなりを建築するときに組んだローンの返済が大半です。
他人のローンを毎月返すくらいなら、自分でローンを組んで、自分のローンを返すのにお金を使いたい!
私がマンションを買うことにした一番の理由はこれです。
つまり、マンションを買いたいというよりは賃貸に住みたくなかったんです。
どうせ買うなら早い方がいい
自分が一生賃貸に住むのか??
と考えると、やはり人生一度は自分の家を持ちたいと考える人も少なからずいるはずです。
私自身、生まれたときからずっと実家の一軒家に住んでいたというのもあり、いつかは家を買うのが当然だ、と思っている節がありました。
そして、どうせ家を買うのであれば、早く買って早くローンを返し始めた方がいい!
遅れれば遅れるだけその期間家賃を払わないといけないので、それがもったいないです。
万が一のときマンションの方が売却しやすい
私が独身時に中古マンションを買ったときも、常に売却する可能性を意識しながら物件を探していました。
まだ25歳で年齢的にも若かったですし、結婚もしていなかったので、将来何が起こるか分かりません。
家の売却のしやすさは、マンションでも一戸建てでもケースバイケースの部分が多いですが、一般的にはマンションの方が資産価値の下落率が少なく、売却時の価格が安定しやすいと言われています。
上の外部記事にも書かれていますが、マンションには定番の間取りというものがあり、これは多くの人が住みやすいと感じる間取りです。つまり、売却時に多くの人の検討対象に入ってきます。
一方で、一戸建てというのは自由度がかなり高いので、同じ土地、同じ間取りの物件というのはなかなか見つかりません。
希少性が高いとも言えるかもしれませんが、その間取りを検討してくれる人が現れる可能性がマンションに比べてかなり低いです。
マンションの良いところ!
実際にマンションに6年程住んでみてわかったマンションの良いところについて列挙してみました。
- ゴミ出しがいつでもOK!
- 共用部分やゴミ捨て場はキレイに掃除される
- 不在時は宅配ボックスが便利
- 断熱性が高く光熱費が抑えられる!
- 駅近で利便性〇
管理人さんがいるのがとにかく便利!
一番便利だなと思うのは、ゴミ出しや宅配ボックスですね!
雨に濡れることもなく荷物を取りに行ったり、ゴミ出ししたりできますし、ゴミ出しは基本的にいつ出してもオッケー!
ゴミ捨て場が汚れてしまった場合は、管理人さんがキレイにしてくれるので、住人は何もせずとも、いつもきれいな状態が保たれます。
その分管理費払っているので、お金で買った便利さではありますが。笑
RC造で断熱・防音性が高い!
一戸建てやアパートと違って、マンションはRC(鉄筋コンクリート)造の場合がほとんどなので、壁や床を手で叩いた時の感覚が全然違います。まるで石を叩いているような感じで、とてもしっかりしています。
そのおかげで、断熱性が高く、冷暖房にかかる光熱費がかなり抑えられます。防音もしっかりしているので、隣の部屋の声や生活音が聞こえることもほとんどなく、ストレスなく生活できます。
私が住んでいたマンションでは、初め真上の部屋に挨拶にいったときに、子供が3人いると聞いてびっくりしました。なぜって、下に住んでいる私の部屋からは何も人の気配を感じないから!
それだけ防音性が優れているということですね。
駅近で便利な立地に住めるのが便利!
多くの人がマンションに住む理由はおそらく駅近で便利なためでしょう!
一戸建てに住もうと思うと、土地代が高い駅周辺では予算的に難しい場合が多いのと、用途地域の問題で、駅周辺は高い建物を建てられる場合が多いので、駅近に無理に一戸建てを建てたりうすると高確率で日当たりが悪くなります。
一戸建てに住むのであれば、第一種低層住宅地域に指定されているような郊外に住まないと、今は大丈夫でもいつ隣に高い建物が建つか分からないという不安も付いて回ります。
これらの理由で、駅近の便利な場所に住みたいのであれば、マンションになることが多いでしょう!
私も駅徒歩10分以内のマンションに住んでいたので、実際結構便利でした!
マンションの問題点!
ここからが本題です。
マンションの問題点についてほとんど悪口のように書いていきます。
マンションのデメリットとして一般的に言われているのは、管理費がかかるとか、積立金がかかるとか、色々あるのですが、私が一番意外でかつ耐えられなかったのはマンション管理組合です。
管理組合の総会が毎年開催される
ここに書くのはあくまで私の住んでいた管理組合の例という断りは入れておきますが、私のマンションには大手の管理会社がついていたので、他の多くのマンションで似たような様子だと思って問題ないはずです。
私の住んでいたマンションでは、年一回夏に管理組合の総会が開かれて、そこで色々な事項の決を採ります。
一年間の管理費収支報告や、向こう一年間の予算案、管理会社との契約更新は毎年議論されます。
特別な議題が挙がる場合もあり、大規模修繕計画の見直しや、修繕積立金額の改定(増額)という大波乱の議題もありましたね。。
総会の進行としては、事前に資料が各部屋の所有者に配られており、その内容にそって管理組合の理事が説明していく流れ。
総会には管理会社の担当の方も出席しており、ときどき理事の話の補足として詳しい内容を発言したりします。
管理組合の力が弱い
まず言いたいのは、管理会社の担当が頼りないんですよね。。
なんか契約更新を勝ち取ることしか考えていないというか、、契約とって利益を上げるのがこの人の第一目標なんだろうなあというのが丸分かりな感じがちょっと。。
予算案や修繕計画などは基本的に管理会社から案が出てきて、それに対して理事を中心に議論するような形になっているんですが、理事も別に不動産のプロという訳ではなく普通の素人なので、管理会社から出てくる案に強く反対したりとかできないんです。
他の住民もほとんど同じで、結局出てくる案にちょっと不満があることはあってもそういうものだと思って(思わされて)、結局反対することもなく承認されてしまう。
つまり、管理会社の言いなりになるしかないというのが多くのマンション管理組合の現状だと思います。
中には、総会の場で「これはおかしくないか!?」としっかり発言する人もいるのですが、結局多くの人の賛同がないと反対を通すことはできないので、一人がそういう発言をしたとしても無駄になることが多い。
そもそも総会の出席率が非常に悪い!私のマンションの場合、出席率は3割ほどでしょうか。。50戸近くもあるのに、15人くらいしか出席しないんです。その他の人は書類で議題への賛否を提出して済ませています。
主体的にマンション管理について考えようという住民自体そもそも少ないということもよくわかりますね。
理事は1年ごとに持ち回り
マンション管理組合の理事というのは、管理組合の代表であり、とても重要な役割です。
住民の意見を聞き、それを議題に挙げることはもちろん、住人同士で意見が別れたりしたときにもうまく調整したり、トラブルが起こった時にも対応しないといけません。
私が住んでいたマンションではそんな重要な役割の理事を1年ごとの持ち回りでやっていました。50戸近くあったので、まあ住んでいる間に一回回ってくるかどうかというかなりレアなポジションです。
なので、毎年総会があるのですが、毎回初心者理事さんが登場し、拙い進行で総会が進んでいきます。笑
毎年理事さんが変わるので、前年に議論していた内容が今年にうまく引き継がれていなかったりするので、「あの話はどうなってしまったんだろう?」というのが出てきたり。
一年持ち回りでやっていて、責任感を持って理事の仕事をやっていく人なんていませんよね。
こんな状況では、うまくマンションを管理していくことなんてできっこないです。
理事に自ら立候補するようなリーダシップをとれる人が長い期間理事をやってくれるようなマンションもあるでしょう!
個人的には、そういったマンションの方が良い管理組合の運営ができるだろうと思います。
多少理事の人に報酬を出してもいいから、しっかりやってくれた方がいいですね。
一戸建てへ引っ越すことを決意!
実際に6年程購入したマンションに住んでみました。
断熱・防音性が優れている部分や、ゴミ出しの部分ではとても快適に過ごすことができたので、それらについては満足しています。
しかし、マンション管理組合の状況を6年間ずっと見てきましたが、これからもこの管理組合と付き合っていかないといけないと考えると、このマンションにずっと住み続けることはできない!というのが私の結論でした。
本当は私のように問題意識を持っている人が率先して理事をやって、管理組合を変えていくべきなのかもしれませんが、中古で買ったマンションにそこまでの愛着は持てませんでした。
一戸建てであれば問題が起こった場合に少なくとも自分の納得のいく対処を自分で決めてとることができます。
一戸建てに住むとなると、駅からは少し離れたところになってしまうのは覚悟していますが、幸いにもコロナの影響でテレワークが多くなっているので、通勤が負担になる心配もなくなりました。
マンション購入を検討している人が、購入前にマンション管理組合の状況を知ることは結構難しいですが、そういう人にアドバイスするとすれば、
- 管理組合の理事はどうやって決めているか?
- 管理会社はどこか?
- マンションの管理状況(ゴミ捨て場や共用部分)
- 修繕積立金は大規模修繕を十分に行えるだけ貯まっているか?
などをチェックしてから購入するべきです。
この記事を最後まで読んでくださった方は、ぜひ私の体験を参考にして、後悔のない不動産購入にしてもらえれば幸いです!